乳児特発性ビタミンK欠乏性出血症に対する
ケイツ-シロップの投与について
最近、母乳に唯一とも言える弱点があることがわかってきました。“乳児特発性ビタミンK欠乏性出血症”という病気で、母乳栄養児に多いということです。
この病気は生後2週間から、2~3か月頃におこる病気で、突然頭の中で出血したり重い後遺症を残すこともあります。
この病気は、体の中のビタミンKが不足しておきると言われており、病気を予防するために、すべての赤ちゃんにビタミンKを飲ませようとする事が厚生労働省でまとまり、実施する事になりました。この方法でほとんど発病を予防し、又副作用も無い事がわかっていますので、当院でもそれを実施しています。
投与は次のような方法で行います。
- 1回目
- 生後24時間以内に看護師が飲ませます。
- 2回目
- 生後4日目頃、看護師が飲ませます。
- 3回目
- 1か月乳児健診時、当院でお母さんに飲ませていただきます。
先天性代謝異常の検査(ガスリー検査)について
生まれつきの代謝異常がないかどうかを乳児の採血をして調べます。早期に発見することにより、治療が可能になります。
生後4日目もしくは生後5日目に採血し、専門機関で調べてもらいます。
また、多くの先天性代謝異常の発症率は何万人に1人だと言われていますので、ご安心ください。
結果は、1か月乳児健診時にお知らせします。
赤ちゃんのきこえ(聴力)の検査について
赤ちゃんはご両親の声や周りの音を聞いて言葉を覚え、しゃべり始めます。しかし、生まれつき聴力障害のある赤ちゃんが0.1~0.2%の割合でいます。聴力障害を早期に発見し、適切な支援をする事が赤ちゃんの成長の為に必要です。
検査は自動聴性脳幹反応(自動ABR)で行ないます。数分間で行え、痛みはありません。薬も使いません。結果はその場でわかります。要再検査の場合は専門医をご紹介します。
各市町村により異なりますが助成金が出る場合があります。
「新生児聴覚スクリーニング検査同意書兼検査申込書」に署名の上、お申し込みください。申込書はナースステーションにてお渡しいたします。
なお、検査費用は7,000円(税込)です。
大垣市の方は、大垣市から2,300円の補助が出ます。
2週間健診・1か月乳児健診について
当院では小児科専門医による乳児健診、予防接種を行っています。2週間健診・1か月乳児健診では、退院後の赤ちゃんの体重や黄疸の様子などを確認し、お母さんのお話を伺いながら診察を行います。同時に、ご自宅で気になったことや心配なことへの相談を行っています。詳細は入院中にご案内いたします。
診察を受けられる際は、下記の持ち物をご用意ください。
- お母さんと赤ちゃんの健康保険証
- 母子健康手帳
- 乳幼児等医療費受給者証
- ビニール袋
- オムツ
- ミルク
- 赤ちゃんの着替え
4か月・7か月健診について
当院では、小児科専門医による4か月・7か月健診を行なっております。
ご希望の方は、受付にてご予約ください。費用につきましては、受付時にお問い合わせください。
予防接種について
当院では、小児科専門医による予防接種を行っております。生後2か月から接種していただくことが可能です。
予防接種の案内は入院中にさせていただきます。ご希望の方は受付までお問い合わせください。